FC2ブログ
 

スポンサーサイト

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Guide
  •  …この記事と同じカテゴリの前後記事へのページナビ
  •  …この記事の前後に投稿された記事へのページナビ
  • Edit
  • TB(-)|
  • CO(-) 
 
 

『Oh!-カウントダウン-#7』

『Oh!-カウントダウン-#7』

Oh!MyBrother-カウントダウン-
【#7】




 びくりと全身を硬直させて、声のする方向を振り向くと。
 いつからそこにいたのだろうか、例の店の前で、
 一人の若い男が体を仰け反らせて爆笑していた。

 中肉中背、脱色された短めの髪、
 黒のTシャツは襟元がU字型に大きく開いて
 骨ばった鎖骨が覗いている。

 右手の指には吸いかけのタバコがあり、
 そこから立ち上る紫煙が小刻みに左右に揺れた。

「はー。あー、腹いてー」

 しばらくして笑いの収まった男は左手で目の辺りを拭い、
 タバコを銜えて大きく吸い込んだ。

 数秒の後、ふーーーと吐き出された煙が、
 緩んだままの男の顔をぼんやり包み込む。

 双士郎と広瀬は、男の様子をしばらくじっと黙して注視していた。
 一体何が起きたのか、いまいち理解出来ていない、
 と言った方が正しいかもしれない。

 男の手がジーンズのポケットに突っ込まれ、何かを取り出す。
 シルバーの、小さな箱のようなもの。

「君たち、小学生?」

 視線を落とし、小さな箱にタバコの火を押し付けて、
 ぐりぐりと消火しながら男が問うた。

 瞬時には自分たちへの問いかけと認識出来ず、
 思わず広瀬と顔を見合わせる。

 次に男に瞳を向けたときにはばっちり視線が重なった。

「ごめん、小学生じゃない?中学生?」

 笑顔だ。
 少し警戒心が薄らいで、
 腰が引けてはいるが双士郎はハイ、と返事をした。

「そっか。じゃあこの辺の学校?
 あいつと同じくらいかな?もしかして知り合い?」

 あいつって?

 すぐさま疑問が浮かぶも声にはならない。
 男の言葉は独り言のようにも聞こえる。

「入江ハルフミってんだけど」
「! 入江くん!?」
「お。やっぱり。
 何だ、あいつ友だち連れて来てんなら早く言えばいいのに」

 今度こそ本当に独り言だった。
 だが、このチャンスを逃す手はない。



→ #8
→ #6
関連記事
スポンサーサイト
Guide
  •  …この記事と同じカテゴリの前後記事へのページナビ
  •  …この記事の前後に投稿された記事へのページナビ
 

~ Comment ~

  ※コメントの編集用
  シークレットコメントにする (管理者のみ表示)

~ Trackback ~

卜ラックバックURL


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

MENU anime_down3.gif

同じカテゴリの記事が一覧表示されます
同じタグの記事が一覧表示されます
更新月別の記事が一覧表示されます
キーワードで記事を検索
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。